無責任なページスピード改善提案にご注意

「スピード改善の提案書を他社からもらったので見てほしい」という相談を受けることがあります。内容を確認すると、残念ながら ほとんど意味がない と感じるレポートが少なくありません。
そうした無責任な改善提案には、共通する3つの特徴があります。外部にスピード改善を依頼しようと考えているなら、この3つのポイントを事前に確認することをおすすめします。
特徴1: PageSpeed Insightsのほぼ丸写し
残念なレポートに最も多いパターンが、PageSpeed Insightsの丸写しです。
PageSpeed Insightsを実行して出てきたスコアと指摘事項に、説明を少し肉付けしてレポートとして提出しているだけ。スライドの枚数は多くても、中身は ツールが出力した内容の翻訳に過ぎません 。
そもそもPageSpeed Insightsは、通信速度が遅く端末性能も低いグローバルスタンダードなウェブ環境を前提とした解析です。高速な通信環境と高性能な端末が普及した現代の日本では、そのアドバイスをそのまま適用しても成果につながりにくいのです。
特徴2: 結果にコミットしていない
2つ目の特徴は、結果に対する責任がないことです。
そのレポートの通りに実装したら、本当に速くなるのでしょうか。もし速くならなかった場合、レポート作成費用を返金してもらえるのでしょうか。おそらく「返金します」と答える会社はほとんどないでしょう。
つまり、 「理論上はこうなるはず」というレベルの提案 でしかありません。保証がないなら、それは「正しいかどうかは自分で確かめてください」と言っているのと同じです。
特徴3: 具体性がない
3つ目の特徴は、サイト個別の問題への具体性が乏しいことです。
問題点だけは指摘されていて、「この問題をこう直しましょう」とは書いてあります。しかし、そのサイトの構造を考慮した上で、具体的にどう実施するかにはほとんど踏み込んでいません。
どのような技術を使うのか。どのコードをどう修正するのか。そうした 実装レベルの話がないまま 、一般論を肉付けしてページ数を増やしただけのレポートです。
なぜこのようなレポートが量産されるのか
ここまで厳しいことを書いてしまいましたが、このようなレポートが生まれてしまうのには理由があります。
Web制作やフロントエンド開発には詳しくても、本気のパフォーマンス改善を経験したことのないエンジニアが担当すると、大抵こうなってしまいます。PageSpeed Insightsという便利なツールがあるので、「やってみたらできるんじゃないか」というノリで相談を受けると、結果的にツールの出力を整形しただけのレポートになりがちなのです。
経験がなければこうなるのは、ある意味仕方のないことです。しかし、実際に費用を払い、リスクを負うのはお客さんの側です。だからこそ、提案を受ける側が見極める視点を持っておく必要があります。
提案を依頼する前に確認すべき3つの質問
ページスピードの改善提案を外部に依頼する際は、事前に次の3点を確認しておくことをおすすめします。
- PageSpeed Insightsの丸写しではないか? サイト固有のボトルネック分析が含まれているか
- 結果にコミットしているか? 改善しなかった場合の保証や返金ポリシーはあるか
- 具体性があるか? どのコードをどう直すか、実装レベルまで踏み込んでいるか
この3つの質問に明確に答えられない提案は、残念ながら無責任と言わざるを得ません。 理論上正しいことと、実際に成果が出ることは別物 です。本当に価値のある改善提案を選ぶために、この視点を持っておいてください。
弊社の「ページスピード改善リハーサル」は、実装前にシミュレーション環境で効果を検証し、確実に成果が出る施策だけを提案するサービスです。十分な改善提案ができない場合は料金をいただきません。
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