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軽快なWebサイトを実現するための新常識
— サイトスピード改善, no. 020 —

サードパーティタグという見えない重さ

サイト本体を改善してもスピードが上がらない原因の多くは、GTMに積み重なったサードパーティタグにある。画面に何も表示しないJavaScriptがなぜ体感速度を大きく損なうのか、そのメカニズムと対処法を解説する。

FILED 03 FEB 2026   ·   SECTION サイトスピード改善   ·   BY 代表取締役 宮永 邦彦
サードパーティタグという見えない重さ

大きな機能追加をしたわけでもないのに、最近サイトが重く感じる。あるいは、サイト本体の作りを見直して高速化を図ったはずなのに、どうも体感的な違いが感じられない──そんな感覚を持ったことはないでしょうか。

サイト本体を改善しても体感スピードが良くならない。 その原因の多くは、目に見えない領域で動いています

犯人はサードパーティタグ

サードパーティタグとは、自社サイトに埋め込む外部サービスのコードのことです。アクセス解析、広告の計測、ヒートマップ、チャットウィジェット、A/Bテストツールなど種類は多岐にわたります。加えて、これらのタグを統括するGoogleタグマネージャー(以下GTM)も、それ自体が一つのサードパーティタグです。

これらのタグの多くは画面に何かを表示するわけではないため、 入れても表示スピードには関係ないと思われがち です。しかし、ブラウザは非常に高機能なソフトウェアである反面、案外不器用なところがあり、多くの処理を1本のメインスレッドで消化します。つまりブラウザは本質的にシングルタスクのプログラムです。サードパーティタグの処理がいくらユーザーの目に見えないものであっても、JavaScriptとして実行される以上、ユーザー向けのコンテンツ表示やインタラクションの処理を確実に圧迫します。

GTMが秘伝のタレになっていませんか

GTMは非常に便利なツールですが、実は GTM自体がかなり重い という事実があります。そこに加えて、代理店が変わるたびに新しいタグが追加され、終了したキャンペーンや契約の切れたツールのタグはなかなか削除されません。外部の代理店とマーケティングで連携し、運営年数も長いサイトは、十中八九このGTMが秘伝のタレと化して非常に重い状態になっています。

自己診断はとても簡単です。 「今、自社のGTMでどんなサードパーティタグが運用されていますか」 ──こう聞かれたとき、何も見ずに空で説明できるでしょうか。できる方はまだ心配ありません。しかし「GTMを開いてみないとわからない」というリアクションをされた方は要注意です。ほぼ間違いなく、GTMがコントロールを失って肥大化し、ユーザーの体験を大きく悪化させている最大の要因になっていると見てよいでしょう。

秘伝のタレをどう解消するか

秘伝のタレ化したGTMに対して、まず取られるアプローチは不要なタグの削除です。しかしこれが大抵うまくいきません。 「削除して何かあったら困る」という心理 が働くため、よくわからないものは温存するという結論に至りがちだからです。結果として、肥大化したGTMを抜本的に解決するのは非常に難しくなります。

覚悟を決めて取り組むのであれば、GTMのコンテナを一から作り直し、サイト運営上本当にないと困るものだけを改めて追加し直すことをお勧めします。 その結果、驚くほどサイトの体感スピードが上がることは保証できます


弊社の「ページスピード改善リハーサル」では、どのサードパーティタグがどれだけ表示速度に影響しているかを個別に分析できます。サードパーティタグを完全に取り払った場合にどのくらいの体感スピードになるかもデモでお見せできますので、まずは現状の影響度を把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。

代表取締役 宮永 邦彦
代表取締役 宮永 邦彦
画像最適化・フロントエンド高速化スペシャリスト
2026年2月3日